便の色と形、太さ

消化・吸収・排泄のメカニズム

便秘になるのは、体の消化・吸収・排泄のメカニズムが正しく働いていないからです。ここでは、食べたものが排泄されるまでの食物の道すじを見ていきましょう。

 

私たちがものを食べ、胃の中に食べ物が入ると、胃が動き始め、そのシグナルが大腸に伝わります。その結果、大腸が動き始めます。(大腸は盲腸、結腸、直腸の総称です。)大腸はミミズがはうような収縮運動を繰り返し、食べ物を順に送っていきます。その間に栄養分や水分を腸の壁から吸収します。この一連の運動を蠕動運動(ぜんどううんどう)といいます。直腸に便が送られると、結腸にシグナルが伝わり、結腸が動き始めます。

 

一方、シグナルが脊髄を経て脳に伝わり、排泄の指令が出されます。大脳にシグナルが伝わると、そのときの状況によって「我慢する」か「いきむ」かすることになります排泄の指令が出ると、腹筋が収縮し、腹圧が加わり、直腸が収縮し、肛門括約筋(こうもんかつやくきん)がゆるんで排泄します。

 

では、よい便の条件とはどのようなものなのでしょうか。便が直腸にたまったまま水分がなくなると、かたくなってしまいます。逆に、大腸の働きが悪くて水分が吸収されないまま排便されると、やわらかすぎます。バナナのようなかたさと形、色は茶色系が理想的な便です。
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便の形

便秘で悩んでいる人は、「排便できたか、できなかったか」だけに意識が集中してしまい、出た便がどんな状態なのかを観察することはあまりないようです。しかし、これはいけません。便はあなたの体調についていろいろなことを教えてくれるんですよ。普段から便の形、便の太さと長さ(便の量)、便の色、気になる便の4つの点から便を観察する習慣を身につけたいものです。
便の形
便と聞いて、思い浮かべるのはどのような形でしょうか。また、今日のあなたの便はどのような形をしていましたか?
(A)コロコロタイプ(硬便)
甘栗のような形の便です。このタイプの便は大変かたく、排便のときに苦しい思いをします。腸内に長い時間とどまっていたために、水分が必要以上に吸収され、かたくなってしまうのです。便秘の人に多い、典型的な硬便です。
(B)バナナタイプ(普通便)
これは理想的な便です。便がバナナのような形をしているということは、直腸からスムーズに排泄された証です。つまり、消化・吸収・排泄がスムーズに行われているということですね。今後もこの状態を維持できるようにしたいものです。
(C)練り歯磨きタイプ(軟便)
とぐろを巻いたような太い便は、バナナタイプと同様、健康的な便です。ただし、脂肪分をとりすぎたときや、緑黄色野菜を食べすぎたときは、消化不良を起こし、細く、形を保てるだけのかたさがなくなってしまいます。このような場合は、食事を見直してみましょう。
(D)水タイプ(水様便)
水のような状態で、下痢便です。下痢をしたときに、「水のようだ」といいますよね。おなかを冷やしたとき、暴飲暴食をしたとき、消化不良になったとき、などに一時的になる便で、安静にして温めれば治ります。ただし、病気が原因の下痢もありますから、注意が必要です。
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便の太さと長さ、色

便の形とともに、便の太さや長さ、便の色などもよく観察してみて下さい。だいたいこれらからあなたの現在の体調、健康状態が分かります。
便の太さと長さ(便の量)
(A) 太くて短い
便秘の人に多いタイプで、普通は70〜80%程度の水分が60%くらいになるため、太く短くなります。この便は、排便のときに強くいきむので、肛門が切れて痔(裂肛)になることが多いものです。
(B) 中くらいの太さ
フランクフルトソーセージ、あるいはバナナで1〜2本くらいが、便の量としては理想的といえます。健康状態のいい人なら、いつも、このくらいの量を排便しているでしょう。ただ食事の量によって、便の量も変化しますから、本数にこだわる必要はありません。
(C)細くて長い
便がやわらかいために、途中で切れることがない便です。排便後スッキリしていれば、とくに問題はありません。やや消化不良ぎみのときや、水分のとりすぎのときなどになりやすいともいえます。
(D)細くて短い
十分に排便されていない感じの便です。あまりに細い場合は、腸管が何らかの原因で細くなっていることが考えられます。早めに医師の診察を受けることをおすすめします。

 

便の色
(A) 茶色系
茶色から茶褐色の便は、健康な便です。ただし、かたさや量、においなどほかの条件も揃っていなければいけません。下痢の場合は、一時的であれば水分のとりすぎ、続くときは過敏性腸症候群が原因かもしれません。
(B) 灰白色系
脂肪のとりすぎによる消化不良か、造影剤のバリウムを飲んだとき以外にこの色の便が出たら、一刻も早く消化器の専門医に診てもらう必要があります。だいたい水様便ですが、普通のかたさの場合もあります。
(C) 黒色系
血液は出血してから時間がたつと、黒ずんだ色になります。したがって食道や胃、十二指腸などの上部消化・吸収器官からの出血の場合、便に混じるときには黒ずんだ色になっています。このような便が出た場合は、すぐ専門医の診察を受けてください。
(D)赤系
水様便では、食中毒や赤痢、潰瘍性大腸炎などが、また軟便・普通便では、大腸がんが疑われます。軟便では、痔や直腸がんなどが心配です。下剤を飲んだり、赤い色の食べ物をたくさん食べたりしても便が赤くなることは、まずありません。
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便秘でお腹が張ってしまう場合には?

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